“持席”の読み方と例文
読み方割合
もちせき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
正月は早くも去つて、初午の二月になり、師匠むらくの持席もちせきは、常磐亭から小石川指ヶ谷町さすがやちやうの寄席にかはつた。
雪の日 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
正月は早くも去って、初午はつうまの二月になり、師匠むらくの持席もちせきは、常磐亭から小石川指ヶ谷町さすがやちょうの寄席にかわった。
雪の日 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
わたしは朝寝坊夢楽という落語家の弟子となり夢之助と名乗って前座ぜんざをつとめ、毎月師匠の持席もちせきの変るごとに、引幕を萌黄もえぎ大風呂敷おおぶろしきに包んで背負って歩いた。
梅雨晴 (新字新仮名) / 永井荷風(著)