“持味”の読み方と例文
読み方割合
もちあじ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのころは一切かんなを用いず、チョウナを使って削ったのだという、荒削りのあとに、古い時代のおのずからなる持味もちあじがうかがわれただけだ。
不尽の高根 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
いったい、これらの人々には、勤王と言い、佐幕というようなイデオロギーよりは、芸術という魅力によって生き、これによって死んで悔いないというのが持味もちあじなのです。
その都度都度つどつどの呼吸はかなり切迫しているらしく、浮袋にしがみついた瞬間は、全く命からがらと見なければならないのですが、それがどうも、滑稽としか見えないのは、この人物の持味もちあじ
大菩薩峠:28 Oceanの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)