持上もた)” の例文
しばらくすると、すッと障子を開けましたが、私が枕を持上もたげる時には、もう畳を三畳ばかりすらすらと歩行あるいて来ました。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それを振りちぎったらば、今日、もすこしましな作を残しているであろうが、父のことに対して、心に植えた自分自身との誓いは頭を持上もたげて、まず、人の為になにかする