拾歳とお)” の例文
しかも、養父——名ばかりの、御家人株の売手が拾歳とお下なので、うその年齢が出来上ったために、娘たちを妹にして幕府の人別帳にんべつちょうに記入して貰い、とにかく御直参にはなった。
旧聞日本橋:08 木魚の顔 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
「あなたは、ニースへ着いたら、拾歳とお二十歳はたちも若くなった。もう泣きませんね。」
モルガンお雪 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)