拍手喝采はくしゅかっさい)” の例文
というわけで、あとは拍手喝采はくしゅかっさい、下妻の若侍一同、当の平馬がつい鼻の先に聞いているとも知らず、好い気持でさわいでいる。
平馬と鶯 (新字新仮名) / 林不忘(著)
この試験によると、蛙の筋肉はおのれの重量に何十倍(何百倍?)の重さをみごとにささえたので、学生が大いに拍手喝采はくしゅかっさいして、なおいっそう僕の印象を深めた。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
見物人は拍手喝采はくしゅかっさいした、すねあてとプロテクターをつけた肩幅の広い小原は、マスクをわきにはさみ、ミットをさげて先頭に立った、それにつづいて眉目秀麗びもくしゅうれいの柳光一、敏捷びんしょうらしい手塚
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
そのため、プルチネッラはいつもの二倍もおかしく振舞ふるまわなければならなかったのです。プルチネッラは心に絶望を感じながらも、おどったりねたりしました。そして拍手喝采はくしゅかっさいを受けました。
枢軸国側すうじくこくがわから拍手喝采はくしゅかっさいを送られることになろうもしれぬのである。
今この自分、六樹園石川雅望が、このありあまる国学の薀蓄うんちくを傾けて敵討物を書けばどんなに受けるかしれない。大衆は低級なものだ。他愛ないものだ。拍手喝采はくしゅかっさいするであろう。
仇討たれ戯作 (新字新仮名) / 林不忘(著)
ぼうが自分の村に政談演説したとき熱烈なる拍手喝采はくしゅかっさいを得た。それが彼の心を動かしたという場合には、彼の熱心は政治のためにあらずして拍手喝采のためである。拍手は政治にあらず。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)