“押黙”の読み方と例文
旧字:押默
読み方割合
おしだま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「うん、松瀬君もやられたか」と博士はちょっと押黙おしだまって何事かを考えているようであったが、相変らず室内散歩の歩調をゆるめはしなかった。
国際殺人団の崩壊 (新字新仮名) / 海野十三(著)
私は強情に押黙おしだまっていた。だが、かき口説くどきながら、ほおに流れる諸戸の涙を見ている内に、私も亦まぶたの間に熱いものが、もり上って来るのをどうすることも出来なくなってしまった。
孤島の鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
金蔵は、また苦り切って押黙おしだまったが
大菩薩峠:05 龍神の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)