押借おしが)” の例文
押借おしが騙取かたりの度胸も持合わせず。賭博、相場の器用さなど、夢にも思い及ばぬまま、三日すれば止められぬ乞食根性をそのまま。
名娼満月 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
ゆうべ末広町の丸井という質屋へ恐ろしい押借おしがりが来たというのである。丸井はそこらでも旧い暖簾のれんの店で、ゆうべ四ツ半(午後十一時)頃に表の戸をたたく者があった。
半七捕物帳:40 異人の首 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)