つめ)” の例文
つめりましたりそんないたずらをしますのがいたって好きなのでござりましてわたしはねむってもあんさんはねむったらあかん
蘆刈 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
サ、犠牲いけにえに捧げます。お打ち遊ばせ、おつめり遊ばせ、この頃ようようなくなりましたこのお身体からだ生疵なまきずをまたいくらでもお付けなさい。どんなにでもお責めなさいな。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
乃公はもう十勘定する中に坪十八円で買わないなら、神保さんのすねつめる決心をした。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
餓え、凍え、顔までつめられたような色になったセエラは、道行く人の同情を惹くくらいでした。が、彼女は同情の眼で見られているのも知らず、力の限り『つもり』になろうと努力していました。
水道は何うか知らないが、乃公は靴をつめってやった。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)