“抉（こじ）” の例文
と力に任して二ツ三ツ抉（こじ）りましたから、無慙にもおくのは、一歳（ひとつ）になるお定を負ったなり殺されました。
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) ／ 三遊亭円朝(著)
『よし、おれが開ける』と言って、火箸で抉（こじ）ろうとしたら、仕方がなしに家内が開けた
妻の秘密筥 (新字新仮名) ／ 佐々木邦(著)
と上から力に任して抉（こじ）ったから、うーんと苦しむ。すると嬉しがって左官の宰取が来まして
敵討札所の霊験 (新字新仮名) ／ 三遊亭円朝(著)
刀を逆手（さかて）に持直し、肩胛（かいがらぼね）の所からうんと力に任して突きながら抉（こじ）り廻したから、只（たっ）た一突きでぶる／＼と身を慄わして、其の儘息は絶えましたが、麓（ふもと）から人は来はせぬかと見ましたが
敵討札所の霊験 (新字新仮名) ／ 三遊亭円朝(著)
と抉（こじ）ったから
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) ／ 三遊亭円朝(著)