打尽だじん)” の例文
「それッ、江戸の廻しもの唐草銀五郎、またしきりにそこらをぎまわる天満てんま浪人や、手先の犬どもを、一もう打尽だじんにしてしまえ」
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「——もし宋江がらせにきてくれなかったら、おれたちは一もう打尽だじんになるところだった。さっそく何とか考えずばなるまい」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
宋江、呉用、の大物から以下の賊将どもまで、一もう打尽だじんとすることは、まさに今夜にあり——という計だった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ちょうどいい! お家の秘密をうかがう奴めら、今夜を期して一もう打尽だじんだ」
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)