手灯てとぼし)” の例文
旧字:手燈
圖書に捨てられては行処ゆきどころのない心細い処から、手灯てとぼしけてそうっと抜足して縁側へ出て、昼のうち見て置いた三尺の開きを明けて、書棚の両方に手をかけて押すと、ギーと廻る。