手嚴てきび)” の例文
新字:手厳
しやしやり出るお勝、清左衞門に手嚴てきびしくやられて、つゝましく塗り隱した野性が彈き出されたのでせう、今にも飛びかゝりさうな氣組です。
私の名刺が一枚、卓子テエブルの上に置いてあつたので、これが目につくと私の名が二人の間に持ち出されましたが、二人共に私を手嚴てきびしくやつゝけるだけの機智や精力の持合せはありやあしない。
遠廻しながらかなり手嚴てきびしく、お菊を殺したのは、繼母のお加奈に違ひないと、繰返し繰返し言ふのでした。
金三郎のやることが手嚴てきびしいので、旗野丹後守のところに奉公にやられてゐるお比奈さんは、どうしたものかと、フラフラと相談に來たが、思ひ直して逃げて歸つたんだらう。
恐らく最後まで言はない方が、おどかしはぐつと手嚴てきびしく響くことを心得た爲でせう。
今日は、なか/\手嚴てきびしいな、お前も。だが、考へて見るが宜い、佐野松が死んで、三七日も經たないうちに、お葉はもう次の男を引摺り込んで、あんなことをしてゐるぢやないか。
「フーム、それは手嚴てきびしいな。兎も角死んだ人間だ、惡口を言つちや濟むめえ」
「天罰にしちや手嚴てきびしいね」
手嚴てきびしいな」