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しぐさ
ふりがな文庫
“
所作
(
しぐさ
)” の例文
「何故犯人は、息の根を止めただけでは足らなかったのだろうね。どうしてこんな、得体の判らぬ
所作
(
しぐさ
)
までもしなければならなかったのだろう?」
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
「面白いな八、明日は俺が行って、娘の
所作
(
しぐさ
)
を見極めよう。そいつは何か理由がありそうだ」
銭形平次捕物控:138 第廿七吉
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
自分は昨夜、左大臣のあのしつッこい
所作
(
しぐさ
)
を見ているうちに、平素胸中にわだかまっていたそう云ういろ/\なもや/\が、酔いが発するのと共に次第に湧き上って来るのを覚えた。
少将滋幹の母
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
いつまでも愛の
所作
(
しぐさ
)
は消えないのではないが
或女友達への手紙
(旧字旧仮名)
/
ライネル・マリア・リルケ
(著)
「そうすると、いったいその
棺龕
(
カタファルコ
)
と云うのは、どこにあるのだね?」検事が問い返すと、法水はちょっと凄惨な形相をして、耳を窓外へ
傾
(
かし
)
げるような
所作
(
しぐさ
)
をした。
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
▼ もっと見る
とその声が、ふと
杜絶
(
とぎ
)
れたかと思うと、彼女は瞳を片寄せて、耳を
傾
(
か
)
しげるような
所作
(
しぐさ
)
を始めた。
潜航艇「鷹の城」
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
あの時わっしは、あの向き合わせを見ると、思わずそれに、
暹羅
(
シャム
)
兄弟が聯想されて、
赭
(
か
)
っとなりました。そして、たぶん切りつける
所作
(
しぐさ
)
の拍子に、逢痴の咽喉を刺したのかも知れませんよ。
人魚謎お岩殺し
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
また、可愛くって可愛くってたまらないときは、どうしても、表面は憎み足りないような、あんな
所作
(
しぐさ
)
をしていたの。でも、勘忍してね。私、もうどんな事があっても、一生離れたくないのよ。
地虫
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
原本どおり肝を引き抜かせまでするのであるから、耳を覆い眼を塞がねばならぬような
所作
(
しぐさ
)
が公然と行われ、卑猥怪奇残忍を極めた場面が、それからそれへと、ひっきりなしに続いてゆくのだった。
人魚謎お岩殺し
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
“所作”の意味
《名詞》
所 作(しょさ)
からだの動かし方。身のこなし。
(出典:Wiktionary)
所
常用漢字
小3
部首:⼾
8画
作
常用漢字
小2
部首:⼈
7画
“所作”で始まる語句
所作事
所作為