戦慄わななき)” の例文
旧字:戰慄
奥様は短い一夜の夢で、長い間の味方までも御疑いなさるように成ましたのです。——風雨あらし待つ間の小鳥の目の恐怖おそれ、胸毛の乱れ、脚の戦慄わななき、それはうつして奥様の今の場合をたとえられましょう。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
絶えずまた泡だち落つる血はささとその戦慄わななき
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
悩まされての戦慄わななきをしているのです。
ししむら戦慄わななきを、いや甘きよく疲労つかれを。
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
戦慄わななきの、かなしみのうなりあげつつ
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
くれなゐの、戦慄わななきの、そのはて
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)