“懺法”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せんぼう66.7%
せんぽう33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
高浜虚子氏は『風流懺法せんぼう』の続きを書くために、先日こなひだぢゆう比叡山の宿院に来て泊つてゐたが、原稿が出来あがると、山を下りて京都の俳人王城氏のうちに足をとめてゐた。
供養に続いて不断の読経どきょう懺法せんぼうなどもこの二条の院で院はおさせになるのであった。
源氏物語:41 御法 (新字新仮名) / 紫式部(著)
と言って、源氏は屏風びょうぶをもとのように直して去った。もう明け方になっていた。法華ほっけ三昧ざんまいを行なう堂の尊い懺法せんぽうの声が山おろしの音に混じり、滝がそれらと和する響きを作っているのである。
源氏物語:05 若紫 (新字新仮名) / 紫式部(著)