懺法せんぽう)” の例文
と言って、源氏は屏風びょうぶをもとのように直して去った。もう明け方になっていた。法華ほっけ三昧ざんまいを行なう堂の尊い懺法せんぽうの声が山おろしの音に混じり、滝がそれらと和する響きを作っているのである。
源氏物語:05 若紫 (新字新仮名) / 紫式部(著)