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懐中鏡
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ふところかがみ
ふりがな文庫
“
懐中鏡
(
ふところかがみ
)” の例文
旧字:
懷中鏡
やがて稲荷前の電車停留場へ来ると、その女は電柱の下のベンチに腰をかけ、電燈の光をたよりに
懐中鏡
(
ふところかがみ
)
を出して化粧を直している。
元八まん
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
昔紫の
帯上
(
おびあげ
)
でいたずらをした女が、座敷で仕事をしていた時、裏二階から
懐中鏡
(
ふところかがみ
)
で女の顔へ春の光線を反射させて楽しんだ事がある。
文鳥
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「死骸の側で割れていたという
懐中鏡
(
ふところかがみ
)
は、
平常
(
ふだん
)
どこにおいてあるんで」
銭形平次捕物控:106 懐ろ鏡
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「ギヤマンの
懐中鏡
(
ふところかがみ
)
があったはずだが、見せてくれないか」
銭形平次捕物控:053 小唄お政
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
懐
常用漢字
中学
部首:⼼
16画
中
常用漢字
小1
部首:⼁
4画
鏡
常用漢字
小4
部首:⾦
19画
“懐中”で始まる語句
懐中
懐中物
懐中手
懐中時計
懐中紙
懐中電灯
懐中絵図
懐中電燈
懐中刀
懐中合