懐中鏡かいちゅうかがみ)” の例文
旧字:懷中鏡
そんな断りを云ったあとで、田中は机の抽斗ひきだしから、一つの品物を取出して、「これを御存じじゃないでしょうか」というのです。見ると、それはなまめかしい懐中鏡かいちゅうかがみなんですね。
モノグラム (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
と言って夕方僕に頼んだ時、懐中鏡かいちゅうかがみを持っていた。
親鳥子鳥 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)