應酬おうしう)” の例文
新字:応酬
〔譯〕愼獨しんどく工夫くふうは、まさに身稠人ちうじん廣座くわうざの中に在るが如く一ぱんなるべし。應酬おうしうの工夫は、まさ間居かんきよ獨處どくしよの時の如く一般なるべし。
八五郎と應酬おうしうする冗談も少なくなりましたが、多見治との交渉は次第に深くなつて、何彼とその意見を聽いたり、立入つたことを手傳はせたりして居ります。
何處までが聖人なのか、何處までが俗人なのかこのときまで私には分らなかつたのだ。しかしこの應酬おうしうの中に、暴露されつゝあつた、彼の性格の解剖が、次から次へ私の眼の前を通り進んだ。
威勢の良い惡口を應酬おうしうし乍ら、盃の献酬は、お互の顏の見わかぬまで續きました。
町役人や、土地の御用聞を相手に、全く無駄と見える應酬おうしうを交して居るのです。
平次と八五郎はこんなことを應酬おうしうして居ります。