慶良間けらま)” の例文
慶良間けらまの或る島で祭の夜、白衣の祝女たちの行列の間をくぐって、小腰こごしをかがめて何べんか往来した紅衣こういの神が、後に村民ぼうの妻だったことをすっぱ抜かれて
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
英祖の時代に西北諸島すなわち久米、慶良間けらま伊平屋いへや及び奄美あまみ大島がはじめて入貢したので官衙かんがを泊村に官舎をその北に建てた。この頃には泊港が沖縄第一の港であったのである。
浦添考 (新字新仮名) / 伊波普猷(著)