感能かんのう)” の例文
と、いったら、どんなに蘭丸が赤面するか、また信長がにがりきるか。——そういう不快は避けるのが自分のためとも思って——人の感能かんのうを見ぬくにさとい彼だけに、婉曲えんきょくに功を蘭丸へ贈ったのである。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)