愛惜いとし)” の例文
俺は俺自身が愛惜いとしい、命が惜しい、死に度くない、況して嘘か真実ほんとか第三者の中傷か、いざとなつたら二人のどちらが罪が重くなるだらうと一時はわなわな顫へたといふ
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
女は、高氏の曲もない飲みぶりに、その杯を愛惜いとしんで
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)