愛子いとしご)” の例文
そう言って、壮者わかもののように、眼をかがやかせる老先生を、これも、愛子いとしごを救いたい一念に、常の落着いた隠者の態度をとりみだしておられるのか——と羅門は気の毒そうに眺めて
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
私たちは初めから、あなた方の愛子いとしごでなかったと思って諦らめて下さいませ。
瓶詰地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)