悶蹈あしずり)” の例文
「さては彼の虎めにはれしか、今一足早かりせば、阿容々々おめおめかれは殺さじものを」ト、主人あるじ悶蹈あしずりしてくやめども、さて詮術せんすべもあらざれば、悲しみ狂ふ花瀬をかして、その場は漸くに済ませしが。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)