“悪濁”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あくじょく33.3%
あくだく33.3%
おだく33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こうした大変な世の中に生れ合したばかりに楽しかるべき人生に、こうした悪濁あくじょくの姿を見なければならないのは真に情けない事である。
現代語訳 方丈記 (新字新仮名) / 鴨長明(著)
この悪濁あくだくの世にうめいている人々を両の手に、しっかとかかえ入れてやりたいという気持にすらなって、そのたくましい広大な自分をつくり上げたいがために、かく学び、かく苦しみ
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
仏子ぶっし範宴、人と生れてここに二十九春秋、いたずらに国土の恩にれて長じ、今もって、迷悟を離れず悪濁おだく無明むみょうにあえぎ、幾たびか籠り幾たびか彷徨さすら
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)