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悄気返
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しよげかへ
ふりがな文庫
“
悄気返
(
しよげかへ
)” の例文
のみならず兄も意地悪さうに、わたしの顔を
睨
(
にら
)
めて居ります。わたしはすつかり
悄気返
(
しよげかへ
)
つた儘、そつと又奥へ帰つて来ました。
雛
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
予は
其
(
それ
)
を聞くと
整
(
ひと
)
しく口をつぐみて
悄気返
(
しよげかへ
)
れば、
春雨
(
しゆんう
)
恰
(
あたか
)
も窓外に囁き至る、
瀟々
(
せう/\
)
の音に和し、
長吁
(
ちようう
)
短歎
(
たんたん
)
絶えてまた続く、婦人の
泣音
(
きふおん
)
怪
(
あやし
)
むに堪へたり。
妖怪年代記
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
ビスマルクはそれを見ると、急に
悄気返
(
しよげかへ
)
つてゐたが、都合よく仲裁者が出て来て、決闘は沙汰止みになつて了つた。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
僕は
悄気返
(
しよげかへ
)
つたラツプと一しよにもう一度往来へ出ることにしました。人通りの多い往来は不相変
毛生欅
(
ぶな
)
の並み木のかげにいろいろの店を並べてゐます。
河童
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
悄
漢検1級
部首:⼼
10画
気
常用漢字
小1
部首:⽓
6画
返
常用漢字
小3
部首:⾡
7画
“悄気”で始まる語句
悄気
悄気切
悄気方