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怱忙
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そうばう
ふりがな文庫
“
怱忙
(
そうばう
)” の例文
啄木、永く都塵に埋もれて、
旦暮
(
たんぼ
)
身世
(
しんせい
)
の
怱忙
(
そうばう
)
に追はれ、意ならずして故郷の風色にそむくうちに、身は塵臭に染み、吟心また
労
(
つかれ
)
をおぼえぬ。
閑天地
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
我は古き畳の上に、忠勤なる古帽は
煤
(
すす
)
びし壁の上に、各々かくて人生の
怱忙
(
そうばう
)
を
暫
(
しば
)
しのがれて、胸の波さへ穏やかなる安心の
蓮台
(
れんだい
)
に休らふを得るに至れる也。
閑天地
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
弥生
(
やよひ
)
ヶ岡の一週、
駿河台
(
するがだい
)
の三週、牛門の六閲月、我が一身の
怱忙
(
そうばう
)
を極めたる如く、この古帽も
亦
(
また
)
旦暮
(
たんぼ
)
街塵に
馳駆
(
ちく
)
して、我病める日の外には殆んど一日も休らふ事
能
(
あた
)
はざりき。
閑天地
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
“怱忙”の意味
《名詞》
慌ただしく、忙しいこと。倉卒。
(出典:Wiktionary)
怱
漢検1級
部首:⼼
9画
忙
常用漢字
中学
部首:⼼
6画
“怱”で始まる語句
怱々
怱卒