“怪譚”の読み方と例文
読み方割合
かいだん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
昔の怪譚かいだんにでもありそうな、絶望的な出来事が、信一郎の心を、底からくつがえしてしまった。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
自分の頼み切った母が、夜そっと眼を覚して見ると、自分の傍には、いないで、有明の行燈あんどんめているのを発見した古い怪譚かいだんの中の少女のように、美奈子の心は、あさましいおどろきで一杯だった。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)