心積つも)” の例文
裁判長は白いひげを噛みながら、「本当にやめる心積つもりか?」と訊きかえした。「そうです、考えるところがあって……。」山崎は頭を伏せたまゝブツ/\と云った。
母たち (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
これから二十年生きる心積つもりだ、が今六十だから明日にも死ぬことがあるかも知れない、が死んだということが分れば矢張りひょっとお前が自家うちへ来ないとも限らない
党生活者 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
私は、女が最初から朝まで寝ない心積つもりでいたことをハッキリとさとった。
党生活者 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)