心淋うらさび)” の例文
けわしい海岸の断崖だんがいをがたがた走る軽便鉄道や、出水でみずの跡の心淋うらさびしい水田、松原などを通る電車汽車ののろいのにじれじれしながら、手繰たぐりつけるように家へ着いたのであった。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)