徳沢とくたく)” の例文
俗官ぞっかん汚吏おりはしばらくさしおき、品行正雅の士といえども、この徳沢とくたく範囲はんいを脱せんとするも、実際においてほとんどよくすべからざることなり。
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
今より数十の星霜を経て後の文明の世に至れば、また後人をしてわが輩の徳沢とくたくを仰ぐこと、今わが輩が古人をとうとむがごとくならしめざるべからず。
学問のすすめ (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)