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微温
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ぬくもり
ふりがな文庫
“
微温
(
ぬくもり
)” の例文
春の水が春の海と出合うあたりには、
参差
(
しんし
)
として
幾尋
(
いくひろ
)
の干網が、網の目を抜けて村へ吹く軟風に、
腥
(
なまぐさ
)
き
微温
(
ぬくもり
)
を与えつつあるかと怪しまれる。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
唯有
(
とあ
)
る小路の湯屋は仕舞を急ぎて、
廂間
(
ひあはひ
)
の下水口より
噴出
(
ふきい
)
づる湯気は一団の白き雲を舞立てて、心地悪き
微温
(
ぬくもり
)
の四方に
溢
(
あふ
)
るるとともに、
垢臭
(
あかくさ
)
き悪気の
盛
(
さかん
)
に
迸
(
ほとばし
)
るに
遭
(
あ
)
へる綱引の車あり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
微
常用漢字
中学
部首:⼻
13画
温
常用漢字
小3
部首:⽔
12画
“微温”で始まる語句
微温湯
微温室
微温火
微温的
微温湯気