微咲えみ)” の例文
さし入る月は蒼白あおじろおもてを照らして、微咲えみはなお唇に浮かべり。されど浪子はながく眠れるなり。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
かすかなる微咲えみの唇に上ると見れば、見る見るまぶたは閉じて、眠るがごとく息絶えぬ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)