復員ふくいん)” の例文
「まて、このひとは、復員ふくいんしたばかりでないのか。そして、たずねるいえがわからぬのでさがしているのではないか。」
春さきの朝のこと (新字新仮名) / 小川未明(著)
「おじいさん、南方なんぽうからは、もうみんな、復員ふくいんしてしまったでしょうね。」と、きいたのでした。
新しい町 (新字新仮名) / 小川未明(著)
みちばたの露店ろてんは、たいてい戦災者せんさいしゃか、復員ふくいんしたひとたちの、生活せいかつをいとなむのでありました。
新しい町 (新字新仮名) / 小川未明(著)
おれは、復員ふくいんして、がないが、まだ、やさしいかおにであわない。戦争せんそうのため、みんな、人間にんげんらしさをなくしてしまったんだな。いつまでも、こんなだったら、このくにはほろびてしまうだろう。
道の上で見た話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「おじさんは、いまごろ復員ふくいんなさったの。」と、きました。
春さきの朝のこと (新字新仮名) / 小川未明(著)
「おじさんは、いつ復員ふくいんしたの。」
たましいは生きている (新字新仮名) / 小川未明(著)