御陵みはか)” の例文
かれ七日なぬかの後に、その后の御櫛みぐし海邊うみべたに依りき。すなはちその櫛を取りて、御陵みはかを作りて治め置きき一三
塔の尾の御陵みはかの山の夕花の 色立つ見ればあまりしづけき 折口春洋はるみ
花幾年 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
八隅やすみししわが大君、かむながらおもほし召して、大八洲国おおやしまくに八十国やそくに、よりによりにめぐらし、いちじろき神のやしろに、ぬさまつりをろがみまし、御世御世のみおやの御陵みはか、きよまはりをろがみまして
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
およそこの神倭伊波禮毘古の天皇、御年一百三十七歳ももちまりみそまりななつ御陵みはかは畝火山の北の方白檮かしの尾の上にあり。