御神灯ごじんとう)” の例文
清元千賀春という御神灯ごじんとうのさがった小粋な大坂格子。ちょっとした濡灯籠ぬれどうろうがあって、そのそばに、胡麻竹が七八本。
顎十郎捕物帳:06 三人目 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
東家あずまやってね。ちょうどそら高田の旦那の真向まんむこうでしたろう、東家の御神灯ごじんとうのぶら下がっていたのは
硝子戸の中 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
舟板塀ふないたべい趣味しゅみ御神灯ごじんとう趣味しゅみとは違うさ。夢窓国師むそうこくしが建てたんだもの」
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)