御睦おんむつ)” の例文
で、家中かちゅうが寝静まると、何処どこか一ケ所、小屏風こびょうぶが、鶴の羽に桃を敷いて、すッと廻ろうも知れぬ。……御睦おんむつましさにつけても、壇に、余り人形の数の多いのは風情ふぜいがなかろう。
雛がたり (新字新仮名) / 泉鏡花(著)