御疲おつかれ)” の例文
「先生今日けふ御疲おつかれですか」と門野かどの馬尻ばけつを鳴らしながら云つた。代助の胸は不安ふあんされて、あきらかな返事もなかつた。夕食ゆふめしのとき、めしあぢは殆んどなかつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
冬の日の木曾路きそじさぞ御疲おつかれに御座りましょうが御覧下されこれは当所の名誉花漬はなづけ今年の夏のあつさをも越して今降る雪の真最中まっさいちゅう、色もあせずにりまする梅桃桜のあだくらべ
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)