御席みまし)” の例文
脱ぎ捨てた彼女の古い衣は彼女の片足にまつわりついた。そうして、彼女の足が厚い御席みましの継ぎ目に入ると、彼女は足をとられてどっと倒れた。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
しかし、寂寞せきばくとした広間の中で彼の見たものは、御席みましの上に血にまみれて倒れている父の一つの死骸であった。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
君長は御席みましの上から立ち上った。長羅は一人の兵士に命じて言った。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)