御大身ごたいしん)” の例文
お力笑ひながら高ちやん失礼をいつてはならないこのお方は御大身ごたいしんの御華族様おしのびあるきの御遊興さ、何の商売などがおありなさらう
にごりえ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
『鄭重に、お通しいたしておけやい。——これこれ、浅野家は、左京介殿以上の御大身ごたいしんであるぞよ。粗略なく、しとねえ、茶器も、よいのを出せ』
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「だって房さん、千石以上っていえば御大身ごたいしんじゃありませんか」
へちまの木 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
「先は、御大身ごたいしんなのか」
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)