御光ごこう)” の例文
新「それはいけません、どうして勿体ない、お師匠さんの中へ這入って、お師匠さんの身体から御光ごこうが射すと大変ですからな」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
またすこぶる不可能なやり方です。神の御名みなを金文字で大きく書いてある部分は残らず叮嚀に切取ってある。そのほかにこの手をくっている箇所は嬰児基督キリスト御頭みあたまを飾る御光ごこうである。
実世界の事実となるといかな御光ごこうでもありがた味が薄くなる。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「あちらには、阿弥陀あみださまという御光ごこうが、うしろにひかっていらっしゃるから、お金持ちなのだろう。われわれは、原稿紙の舛目ますめへ、一字ずつ書いていくらなのだから、お米ッつぶ拾っているようなもので、駄目だめだ。」
九条武子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)