徒歩立かちだ)” の例文
引かせた副馬そえうままたがって少し歩ませてみては、いいかげんで馬上から飛び下りて、一行と共に談笑しながら徒歩立かちだちになるという行進ぶりです。
千坂内膳、和田兵部、大国平馬、鬼小島弥太郎など、旗本八、九名は、みな徒歩立かちだちであったため、主君謙信のすがたを途中に見失ってしまい
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「よいかっ。馬の沓は切り棄てにいたせよ。——徒歩立かちだちの面々はすぐ新しきわらじをは穿け。山道でゆるんだをそのままに穿いているなよ。緒はゆるくしかと結べ。水につかって足を食われぬ程に」
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)