後詰ごづ)” の例文
後詰ごづめとなってくれる親類の一人もないのはもちろんの事、ややともすれば親切ごかしに無いものまでせびり取ろうとする手合いが多いのだ。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
それに、山上になびいていた旗印から見れば、紛れもなく単于ぜんうの親衛軍である。単于がいるものとすれば、八万や十万の後詰ごづめの軍は当然繰出されるものと覚悟せねばならぬ。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)