“後見役”の読み方と例文
読み方割合
こうけんやく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すこしはなれたところに、色白な毛の薄い老女が、渋い着ものをきて、半分は後見役こうけんやくで、半分は拝見の心持ちで、坐っている。
大橋須磨子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
寿平次の父が早くくなってからは何かにつけて彼の後見役こうけんやくとなって来たのもこの得右衛門である。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
後見役こうけんやくには師匠筋の太夫、三味線きがそろって、御簾みすが上るたびに後幕うしろまくが代る、見台けんだいには金紋が輝く、湯呑ゆのみが取りかわる。着附きつけにも肩衣かたぎぬにもぜいを尽して、一段ごとに喝采かっさいを催促した。
竹本綾之助 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)