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往昔
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そのかみ
ふりがな文庫
“
往昔
(
そのかみ
)” の例文
懐
(
ふところ
)
に抱く珠の光りを
夜
(
よ
)
に抜いて、二百里の道を
遥々
(
はるばる
)
と闇の袋より取り出した時、珠は現実の
明海
(
あかるみ
)
に幾分か
往昔
(
そのかみ
)
の輝きを失った。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
なるほど二人の
往昔
(
そのかみ
)
の仲は、死ぬの生きるの
夫婦
(
いっしょ
)
になろうのと、そういったような深い烈しい、燃え立つような仲ではなかった。とはいえ双方好き合い愛し合った。
剣侠
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
さればこそ土は
往昔
(
そのかみ
)
生物の極めて完全なるに
適
(
ふさ
)
はしく造られ、また
處女
(
をとめ
)
は
孕
(
みごも
)
りしなれ 八二—八四
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
坂にカッシーノある山にては、
往昔
(
そのかみ
)
巓に登りゆく迷へる
曲
(
ゆが
)
める人多かりき 三七—三九
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
“往昔”の意味
《名詞・形容動詞》
往昔(おうせき、おうじゃく)
昔。往事。往古。いにしえ。
(出典:Wiktionary)
往
常用漢字
小5
部首:⼻
8画
昔
常用漢字
小3
部首:⽇
8画
“往昔”で始まる語句
往昔入貢
往昔衆道
往昔馴染