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彼奴
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あやつ
ふりがな文庫
“
彼奴
(
あやつ
)” の例文
汝らが迅速なれば、その襟がみをつかんで、
彼奴
(
あやつ
)
を
捕虜
(
とりこ
)
となすこともできる。——それっ、近づいてきた。かかれっ
三国志:11 五丈原の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「しかし唯者ではござりませぬ。時の
破目
(
はめ
)
で、こうして誘われては来たものの、
彼奴
(
あやつ
)
いよいよ不審と見ましたら斬って捨つるまでのことでござりまする。」
小坂部姫
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
そこで
彼奴
(
あやつ
)
から巻き落いた刀を彼奴の鼻の先に突付けたるや、大公儀の役人を何とすると、縄付まま威丈高になりおったけに、その
顎骨
(
あごたん
)
を蹴散らかいてくれた。
狂歌師赤猪口兵衛:博多名物非人探偵
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
彼奴
(
あやつ
)
は元来
詐欺賭博
(
いかさま
)
で
入獄
(
いろあげ
)
して来た男だけに、することなす事インチキずくめじゃが、そいつに
楯突
(
たてつ
)
いた奴は、いつの間にか
坑
(
あな
)
の中で、
彼奴
(
あいつ
)
の手にかかって消え失せるちう話ぞ。
斜坑
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
『何せい、殿様を
謝
(
あや
)
まらせたのは、
彼奴
(
あやつ
)
ばかりだからのう』
濞かみ浪人
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
「
彼奴
(
あやつ
)
どものする事は一から十までサッパリわからん。切支丹と似たり寄ったりじゃ」
骸骨の黒穂
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
彼
常用漢字
中学
部首:⼻
8画
奴
常用漢字
中学
部首:⼥
5画
“彼奴”で始まる語句
彼奴等
彼奴共
彼奴呼
彼奴迄