弩弓隊どきゅうたい)” の例文
かかることもあろうかと、かねて隠しておいた弩弓隊どきゅうたいや鉄砲隊の埋伏まいふくの計が、果然、図にあたったのである。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そのほか、純戦闘隊数十万、騎馬あり徒歩かちあり、輿こしあり、また弩弓隊どきゅうたいあり軽弓隊あり、鉄槍隊あり、工具ばかり担ってゆく労兵隊などまで実に物々しいばかりな大行軍であった。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かねて期したることと、曹操は自身出馬して、江岸の陣地へ臨み、張遼、徐晃をして、すぐさま各射手三千人の弩弓隊どきゅうたいを、三団に作らせ、水上の防寨や望楼に拠らせて一斉に射させた。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また東南たつみよりは徐晃じょこうの騎馬隊、西南よりは楽進がくしん弩弓隊どきゅうたい、東北よりは夏侯惇かこうじゅんの舞刀隊、西北いぬいよりは夏侯淵の飛槍隊など、八面鉄桶てっとうかたちをなしてその勢無慮むりょ十数万——その何十分の一にも足らない張飛
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)