弦音げんおん)” の例文
と我と我が心にじて、焚火のほとりにてほッと息をく折しもあれ、怪しや弦音げんおん高く一枝いっしの征矢は羽呻はうなりをなして、文治が顔のあたりをかすめて、向うの立木たちきに刺さりました。
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)