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弘法麦
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こうぼうむぎ
ふりがな文庫
“
弘法麦
(
こうぼうむぎ
)” の例文
僕等は
弘法麦
(
こうぼうむぎ
)
の茂みを
避
(
よ
)
け避け、(
滴
(
しずく
)
をためた弘法麦の中へうっかり足を踏み入れると、ふくら
脛
(
はぎ
)
の
痒
(
かゆ
)
くなるのに閉口したから。)
海のほとり
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
僕は彼の言葉の通り、
弘法麦
(
こうぼうむぎ
)
の
枯
(
か
)
れ
枯
(
が
)
れになった砂の中へ片手を差しこんで見た。するとそこには太陽の熱がまだかすかに残っていた。
彼
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
僕等のいるのは何もない庭へ
葭簾
(
よしず
)
の
日除
(
ひよ
)
けを差しかけた六畳
二間
(
ふたま
)
の離れだった。庭には何もないと言っても、この
海辺
(
うみべ
)
に多い
弘法麦
(
こうぼうむぎ
)
だけは
疎
(
まば
)
らに砂の上に
穂
(
ほ
)
を垂れていた。
海のほとり
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「この
辺
(
へん
)
に生えている草は
弘法麦
(
こうぼうむぎ
)
じゃないね。——Nさん、これば何と言うの?」
海のほとり
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
弘
漢検準1級
部首:⼸
5画
法
常用漢字
小4
部首:⽔
8画
麦
常用漢字
小2
部首:⿆
7画
“弘法”で始まる語句
弘法
弘法大師
弘法寺
弘法様
弘法菜
弘法行脚
弘法機
弘法水
弘法灸
弘法済世