引廻ひんまわ)” の例文
その跫音にすらすらと衣服きものの触る音でもしょうなら、魂に綱をつけて、ずるずる引摺ひきず引廻ひんまわされて、胸を引掻ひっかいて、のた打廻るだ。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
新「お願いだって誰がこんな狭いうちへ大きな蚊帳を引摺り引廻ひんまわせと云った、こゝは己のうちだ、誰が蚊帳を釣った」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)